東京23区の家賃相場は西高東低と言われてきました。
どういうことなんだ?
23区の神奈川県側は家賃が高めで、千葉側の家賃は低めということです。
(誤解しないで下さい。千葉県を悪く言っているわけではございません)
当たり前の話ですが、東京23区と言っても家賃価格には違いがあります。
西側の新宿駅、渋谷駅など都内にはビックターミナルがありますが、池袋駅は他のビックターミナルと比べても家賃価格は安めの傾向でした。
渋谷・新宿方面に向けて住宅開発がされていたので、家賃が高い傾向がありました。
東京23区内に住みたいが、家賃は抑えたい。
そんな希望を叶えることができる東京都内家賃相場安い駅ランキングについて発表します。
東京都内家賃相場が安い駅ランキング
リクルート2021年スーモの調べ 1R・1K・1DK駅徒歩15分圏内の家賃相場という条件で見てみましょう。
第10位:65,000円 足立区・葛飾区・江戸川区・杉並区
足立区:北綾瀬、小菅
葛飾区:亀有、堀切菖蒲園、
江戸川区:京成小岩、小岩、瑞江
杉並区:上井草
23区の東側でほとんどを占め、西側では杉並区上井草が1つランクイン
第7位 :64,500円 葛飾区
葛飾区:柴又、新柴又、お花茶屋
第7位まではどれも東京23区と他県との際ということが特徴です。
23区の人気が高いので、そこから1駅 ギリギリのところは安くなる傾向があります。
第6位:64,000円 一之江駅
第5位:63,500円 喜多見駅 狛江市の際
第4位:63,000円 江戸川駅 市川市の際
第3位:62,500円 金町駅 松戸市の際
第2位:62,000円 京成金町駅 松戸市の際
第1位:60,000円 葛西臨海公園駅 浦安市の際
コロナの影響で住まいの形も変わりつつあります。
賃貸住宅を探すとき、駅から徒歩10分以内の道のりが注目されていました。
しかし、コロナで通勤時間がなくなったり、減ったりしたことによって自宅から10分圏内の中に愛着が持てるものがあるかが大事になってきました。
東京23区のマンション・アパート賃貸家賃の推移
シングル・カップル・ファミリー向け賃貸マンション
マンションでは、50㎡以上のファミリー向きが横ばいから上昇トレンドに変更していました。
この数字は、テレワークの影響で広めの住居に住みたい希望があるかもしれません。
30㎡以下の単身者向きの2021年のマンションでは、11月まで下落トレンドでしたが、12月は少し上向いてきました。
千葉県の柏駅にある大手賃貸管理会社の店長に聞いてみると、この数年で家賃価格が上昇しています。
特に、ファミリー向け賃貸住宅はシングルの賃貸住宅よりも戸数が少なく、コロナの影響で都心から引越しされる家族が増え出していました。
理由は、やはり、コロナでテレワークが出来るようになり、通勤しなくてもよくなったので、少し離れた埼玉県・千葉県などの東京に隣接する都市に引越しする方が増え出した。
そして、元々、ファミリー向け賃貸住宅は多くないので、希望者が増えれば、賃貸価格が上がるのは予想できる話です。
柏市のファミリー向け住宅では、家賃1万円を上げても入居者が決まります。
コロナの影響で都心の狭い部屋に住むより、通勤時間は少しかかりますが、広めの東京周辺地域に住みたいというニーズに変化しています。
シングル・カップル・ファミリー向け賃貸アパート
アパートでは、30㎡以下、50~70㎡の家賃指数ははほぼ横ばいに推移し、30~50㎡が家平均家賃指数が上昇しています。
東京23区、東京周辺都市の2021年3月の賃貸募集のシーズンでは、今までにないお客様の少なさと言われていました。
その傾向は1年間続き、僕も6月完成物件の満室に3カ月もかかりました。
元々、7~8月は閑散期だったので、賃貸募集は厳しい時期でしたが、コロナの影響で9~11月ぐらいまで単身者の内見者も少なかった。
僕の物件地域には、新築木造アパートが4棟建ちましたが、20%程度しか埋まらず、敷金・礼金0円、1カ月のフリーレント付と値下げ合戦みたいな嫌な雰囲気でした。
僕は管理スタッフにケーキとドリンクを持参し、スタッフとのコミュニケーションに努め、自分の物件を優先的に案内してもらえるようにお願いをしました。
その結果、満室にこぎつけた。
30㎡以下の賃貸物件と違い、30~50㎡の賃貸物件には動きはあると言っていました。
グラフでも30~50㎡の物件の需要が高いので、家賃指数も上昇トレンドを示しています。
しかし、年が明け、2022年2月に入り、シングル賃貸でも入学・就職関連の動きが活発になってきました。
今後、飲み薬の発売すれば、コロナもインフルエンザと同様の扱いになり、経済も復活し、賃貸需要も元に戻ることが予想されます。
シングルの賃料指数も緩やかな下落傾向でしたが、コロナが落ち着けば、社員を出社させる企業も増えてきます。
そうなると、やっぱり、毎日通勤時間がかかるところに住むより、少し狭くても便利な都心に住む方も増えてくると思います。
まとめ
●コロナの影響で30㎡以下のシングルマンション・アパート向け賃貸物件は家賃は下落トレンド
●50㎡のカップル・ファミリー向け賃貸物件は上昇トレンド
●シングル向け賃貸マンションでは2021年年末から家賃下落が底を打ち、反転しそうな予感
●シングル向け賃貸アパートはほぼ横ばいで推移
不動産賃貸業は経済にリンクしています。
2020年からの2年間、経済が停滞している影響に遅れて不動産賃貸業にも影響をし始めました。
特に、3~4月の大学生、新社会人、転勤による移動が少なく、苦戦した年でした。
しかし、まだオミクロン株の影響はありますが、2022年2月から賃貸住宅市場の動きが活発化している傾向があります。
1棟アパート、1棟マンションオーナーは、この時期を逃さずに満室にしていく努力をしましょう。