オリックス銀行の概要
東京都港区に本店を置くオリックス銀行株式会社は首都圏・大都市に営業エリアを展開する個人向け投資用不動産ローンを基盤としたノンバンク系の銀行です。
オリックス銀行はオリックスグループのノンバンク系の銀行です。特定分野に強みを発揮する銀行として、特色のある商品・サービスを展開しています。
オリックス銀行は店舗もATMもなく、預金や振り込みなどを行う窓口がございません。
電話やインターネットによる非対面取引と営業担当者がお客様を訪問する対面取引を使い分けています。
融資エリア
借入対象不動産の所在地は、次のとおり割と広範囲です。
首都圏、近畿圏、名古屋市、福岡市
ただし、札幌・仙台・北関東・東海圏の1棟アパートに限り、取り扱いできる場合があります。
区分所有物件の融資も扱っており、区分所有のマンションの場合は専有面積40㎡以上の物件です。
融資申込者の条件
借入時、20~60歳まで、最終返済時80歳未満の方
原則、勤続年数3年以上の方です(自営業の場合は営業開始後3年以上経過している方)
オリックス銀行のホームページでは年収1,000万円以上みたいですが、原則、前年度の税込み年収(自営業の方は所得)が500万円以上で、返済期間中、安定した収入が見込める方
団体信用生命保険に加入可能な方
住宅ローンなどの支払いに、直近1年以内に遅延の無い方
個人の相談に限らず、法人名義(不動産賃貸・管理のみを目的とした会社)での借入も可能です。
新設法人でも融資は可能です。
先に、個人で事前審査を受けます。
融資実行前に法人を設立した後、覚書きをかわせば大丈夫です。
慌てて新設法人を設立する心配はございません。
新築アパートを土地から建てる場合、土地の先行決済はほぼ不可だと言われました。
対処法は、一旦、不動産業者が土地を購入してもらうやり方ができれば可能性はあります。
融資期間・金利・自己資金・審査期間について
融資期間
RC・鉄骨・木造 最大35年間
基本的に金融機関の融資期間は法定耐用年数を上限としていますが、オリックス銀行の場合、
木造でも最大35年間を借りることができるので、キャッシュフローを多く確保し、2棟目の頭金を作りたい方は良い金融機関です。
金利
固定金利期間特約付変動金利型
3年固定型特約 2.3~3.3%
5年固定型特約 2.5~3.5%
ホームページには記載されていませんが、年収700万円以上で、金融資産も多い方は、優遇されます。
3年固定型特約で、1%後半で借りてる方もいます。
年収800万円の僕の友人の場合、金利1.975%の金利優遇を受けています。
変動金利型 2.675~3.675%
自己資金
物件価格(土地・建物)1割+諸費用
高い属性の方は、頭金1割以下の場合もあります。
僕のもう1人の年収820万円友人は、金利2%、フルローン融資を受けることが出来ました。(2021年10月承認)
審査期間
基本は1週間以内です。
早い場合、2~3日で事前審査の承認が下りる場合もあります。
事前審査の承認が下りたとき、余程のことがない限り本審査の承認も通ります。
但し、事前審査の承認後、他の物件の融資を受けた場合、本承認で否認されることがあるので、短期間で物件を購入する方は注意が必要です。
スピード重視の物件取得の場合、非常に良い金融機関です。
担保評価・融資上限額
担保評価
土地・建物の積算評価もされていますが、基本的には年収に対する融資額が基本になっていると思います。
融資上限額
融資可能金額 年収の8〜10倍程度
住宅ローン・マイカーローンなどの借入がある方は、借入分を引いた金額までしか融資ができないので、住宅ローンの借入がある方はほぼ無理だと思います。
例えば、年収700万円だと10倍の7,000万円まで借入が可能とします。
住宅ローンで5,000万円の借入をしていると、残り2,000万円までしか借りることができません。
サラリーマン大家デビューの1棟目向け投資の銀行です。
その他
融資決済時に借入金額の2.20%(消費税込み)以内の取扱事務手数料がかかります。
8,000万円借入額だと、176万円の取扱事務手数料がかかります。
オリックス銀行は専用の口座がないので、他の金融機関の口座で毎月の返済を引落します。
他の金融機関では、ローン開始後、確定申告後に確定申告書の提出を求められます。
法人の場合だと、決算後に決算書の提出を求められます。
オリックス銀行は借入額が1億円未満の場合、確定申告書或いは決算書の提出は求められません。
毎月の返済額がきちんと引落されておれば、オリックス銀行側の返済中のチェックはありません。
まとめ
オリックス銀行の活用の仕方
オリックス銀行は、借入の少ない方で安定収入のあるサラリーマン向きです。
1棟目のアパート購入に適した銀行です。
木造6部屋、木造8部屋のアパートが適しています。
融資期間は木造でも35年のローンを組むことが出来るので、より多くの税引き後のお金を貯めることができます。
大家業の実績を積みながら、頭金を貯め、2棟目を地方銀行や信用金庫で融資を進めていく作戦で使えます。
だいたい、金利は2.3%程度と思われる。高い属性の方は1%台後半が期待できます。
自営業の方は、住宅ローン、マイカーローンなどの借入が少ない人であれば融資を使ることができるでしょう。
ちなみに、僕の友人は日本政策金融公庫に1,000万円以上残債がありましたが、審査に通っています。