本当に普通のサラリーマンがFIRE(資産1億円)を達成することは可能なのか?
勿論、独身者、年収、家族構成によって毎月の支出に違いがあるので、いくら以上でFIREできるか、とキッパリと言いにくいのですが、1億円を目安でお話をしていこうと思います。
といった疑問に対してお答えいたします。
結論 サラリーマンの給料だけではほぼ不可能です。
方法は株(仮想通貨・FX等)・不動産・ビジネス(起業)の3つです。
FIRE(資産1億円)なんて信じられない
アベノミクスで株式市場が上昇し、株や投資信託や仮想通貨等で資産形成をしている人がいるけど、そもそも、資産形成事態、よくわかってないから自分の将来は不安でいっぱいだ。
だいたい給料は上がらないのに、生活費や税金や社会保険料の支払いが多くなり、手取りのお金は少なくなっている。目先の生活で精いっぱいやのに資産1億円を構築するなんて、不可能やわ。そんな状況で資産形成なんて、そんな余裕はないわ。
普通のサラリーマンが不動産投資で1億円、3億円の資産を作った。
テレビや雑誌でよく見るけど、自分には縁のない話としか思えないわ。
自分にはFIREなんて、夢の話やわ。
私もみなさんと同じように思っていて、実際に株式投資で200万円の損失を被ったこともあり、投資は自分には向いていないなあ、運がないなあ、と思っていました。
FIRE(資産1億円の始まり)、そして、達成
30歳のとき、コツコツと貯めていた自分の貯金とボーナス全額を清水の舞台から飛び降りる気持ちで3,4銘柄の株に投資しました。
その数か月後、中国のSARSの影響で株価は暴落し、泣きそうな気持ちで仕事をしていました。
それでも自分の投資に間違えはないと思いたいので、
株の神様 邱永漢先生いわく、「株の儲けはガマン料」という言葉を信じ、保有し続けました。
邱先生の言葉を信じ続けたのですが、実際はしんどかった。
ある大学の教授の講演会に参加したとき、講師の先生が面白いエピソードを話していました。
日経平均株価がバブル後最安値を更新する7,607円をつけた2003年、ある雑誌の取材で有名なエコノミスト、大学教授、経済評論家が日経平均7,607円からもっと下落すると予測した14名がいました。
その3年後、日経平均は1万6,000円台まで回復した。
この話を聞き、有名なエコノミスト、大学教授、経済評論家14人の予想は外れました。
実際に株式投資をしていない専門家の意見はあてにならないと感じました。
本題に戻り、株式投資5年後、我慢した甲斐があり、私の株は1番良い銘柄が24倍まで跳ね上がり、資産1億円を突破した。
FIRE状態、いつでもサラリーマンを辞めれる状態となったのです。
株式投資中、当時の僕の配当金は年間140万円ぐらいありました。
サラリーマンのボーナスよりよかったです。
株式投資でリターン得るには大なり小なりリスクを取らないといけなかったが、サラリーマンの自分でも大きな資産を築くことができることを証明することが出来ました。
資産1億円を構築する方法
- 稼ぐ・節約する・貯める
- 個別銘柄や投資信託や不動産に投資する
- 給料からの貯金、株・投資信託の配当、不動産投資の家賃収入を再投資し複利で運用する
1.稼ぐ・節約する・貯める
稼ぐ 例えば、本業の仕事を一所懸命し、毎月、稼いだ給料の3万円を貯金する、ボーナスの半分は貯金する、とルールを作る。
節約する 生命保険の見直し、携帯を格安携帯に変更する。
FIREするためには、はじめにタネ銭作りをする必要があります。
お金持ちの家庭で生まれない限り、豊富な投資資金を持っているサラリーマンはほぼいません。
お金はないけど、お金持ちになりたい。
高級車に乗りたい、家賃の高い広い都心に住みたい。
でも、タネ銭を作るために節約はしたくない。
そんな人は、まず、FIREすることはできません。
世の中、成功と代償という言葉があります。
何かを手に入れるには、何かを犠牲(ガマン)をしなければなりません。
例えば、高級車から燃費の良いコンパクトカーに乗り換える
無駄な外食の回数を減らす、など生活費の見直しする。
無駄に毎月数万円支払っている生命保険を見直す。
特に、貯蓄型の生命保険。なぜなら、保険の目的は資産運用ではないからです。
資産運用を目的にするなら、株、不動産などで運用する方が効率が良いです。
毎月1万円を支払っている携帯代を毎月2,970円のahamo、Linemo、poveに乗り換える、など
上記のルールでも十分に無駄を省け、貯金することが可能です。
2.個別銘柄や投資信託や不動産に投資する
成長が期待できる個別銘柄や割安な株に投資する。
しかし、実際は株式投資初心者には成長株・割安な株を見極めることは難しい。
なので、投資信託のインデックス、J-REIT等の金融商品に投資する。年利5%を目指す。
その他、サラリーマンの会社の信用を活用し、不動産投資をする。
(できれば、1棟アパート、無理な場合、自動でお金を稼ぐ賃貸併用住宅)
※なお、賃貸併用住宅は1/2以上、住居の場合、低金利の住宅ローンで融資を受けることが可能
3.給料からの貯金、株・投資信託の配当、家賃収入を再投資し複利で運用する
毎月の給料からの貯金が貯まっていき、株や投資信託の配当金、不動産投資の家賃収入が入っているとき、ドンドン貯金が積みあがっていきます。
収入が増えても生活費は上げないで下さい。
その貯まったお金を再投資していけば、資産形成がドンドン加速していきます。
つまり、FIRE(資産1億円)に近付くスピードが加速していきます。
給料の貯金 → 株・投資信託・不動産に投資 → 配当金・家賃収入が入る
→ 株・投資信託・不動産に再投資
このサイクルを繰り返せば、再現性が高く、FIREに近付ける
資産形成を目指す上での注意点
注意点は3つあります。
- 余程の事情がない限り、毎月の貯金額、ボーナスからの貯金額のルールは守ること
- お金に目がくらみ、利益を追求し過ぎないこと
- 不動産投資をする時、悪い業者に騙されないように慎重に判断すること
1.余程の事情がない限り、毎月の貯金額、ボーナスからの貯金額のルールは守ること
例えば、給料の手取りが20万円、ボーナスの手取り30万円の場合、毎月3万円は結構きついです。住宅手当や住宅補助がある場合、かなり楽にはなります。
ボーナスは毎月の給料で賄えない旅行代や洋服などの出費で使われると思います。
しかし、毎月3万円、ボーナス夏10万円、冬10万円を貯金することが出来れば、1年間で56万円の貯金を投資に使うことが出来ます。投資額が大きければ大きいほど、資産1億円を達成する可能性が高まります。
実際、私の場合、20歳代は遠回りしましたが、30歳で再び始めた株式投資では、毎月5万円の貯金、ボーナス全額を貯金し、5年間で1億円を突破しました。
自家用車は新車がほしい、旅行がしたい、お酒を飲みに行きたい、洋服を買いたいなど、様々な誘惑がありますが、目標達成のため、無駄使いは極力抑えるようにしました。
2.お金に目がくらみ、利益を追求し過ぎないこと
資産運用が順調にいった場合、人間はより高い利益を追求していきます。
利回り5%よりも10%、10%よりも20%、20%よりも50%と欲望には際限がありません。
高い利回りを追求すれば、リスクも高まります。若い時や調子の良いときは、リスクが見えず、ハイリスクな投資商品に手を出し、痛い目に遭います。
実際、私も痛い目に遭ったことがあります。
レバレッジの高いFX投資、商品先物投資、乱高下の激しい仮想通貨はうまいこといけば、非常に高い利回りが期待できます。
一方、予想と反対の動きをしたときは、特に、急激な変動により、追証に引っかかり、
投資資金全額が無くなり、更に、足らないお金を証券会社やFX業者に支払う羽目になります。
FX投資をしている知り合いは、1日で1,400万円の損失が出たと嘆いていました。
高い利回りを追求したことは理解できますが、身の丈に合ったお金の運用をするほうがよいと思いす。
3.不動産投資をする時、悪い業者に騙されないように慎重に判断すること
サラリーマンは会社の信用を上手く使えば、5,000万円、1億円、それ以上の融資を受けることが可能です。しかも、日本ほど低い金利の国はなかなかありません。
アメリカでは、住宅購入のための金利が安い、と言っても3%台です。
不動産投資をしているタイ人の知り合いに聞いてみると、タイでは、8-10%の金利を支払わなければなりません。
日本がいかに不動産投資をする環境に恵まれているのかが実感した話でした。
更に、属性の高い人だと1億円以上借りることも可能です。
属性の高い人
- 上場会社・大企業の正社員、公務員、医師、税理士、弁護士など、
- 年収700万円以上
- 金融資産(株・投資信託・預金・不動産など)5,000万円以上
融資を上手く活用すれば、純資産1億円も夢ではありません。
しかし、悪い不動産業者に掴まってしまえば、資産を増えるどころか、大損することも十分にあります。
代表的な悪い例では、2018年のかぼちゃの馬車事件です。
年収700万円以上の一部上場会社サラリーマン、弁護士、医者など700名の投資家が確定利回り8%のシェアハウス投資に目がくらみ、大損失を被ったことになりました。
或いは、どうしようもない築30年以上の悪い物件を4.5%の高い金利で割高な価格で購入してしまい、購入後、空室率に悩み、予想外の修繕費がかさみ、売却したくても割高な価格で購入したために、購入金額より安い価格でしか売れない四面楚歌状態の人たちがいます。
悪い業者を回避するには、
1.自分である程度は勉強する。
2.不動産投資の成功者にアドバイスをもらう
3.1棟目はコンサルタント料を支払い、優良な物件の購入と不動産賃貸業のアドバイスを受ける
サラリーマンは普段の仕事で多忙のため、自分で完璧に勉強することは非常に難しい。
なので、週末に不動産投資の本を2,3冊読み、不動産投資を理解した後、2か3の対応をする流れが良いのではないだろうか。
最後のビジネスですが、サラリーマンをやりながらビジネスをするなら、ネットビジネスが最適です。
詳しいことはここでは書きませんが、スマホかパソコンがあれば自宅でも気軽にできるのは物販などの「せどり」です。
メルカリで通常よりも安い価格で中古品を販売している人からモノを仕入れ、相場で売れば、利益が取れます。
毎月、数万円程度を稼ぐなら、コツさえ掴めば誰でもできます。
但し、毎日、ネットサーフィンをやり続ける労力と利益の薄さを考えれば、私は向きませんでした。
他には、情報コンテンツサービスです。
自分の得意なものやノウハウの情報を売るビジネスです。
或いは、コーチング、顧問料、司会業など自分のスキルを提供するビジネスもサラリーマンをやりながらできる副業です。
ビジネスだけで1億円を目指す場合、絶対というわけではありませんが、片手間の副業で1億円を達成することは難しい。
なので、プラスアルファの投資資金を給料以外で5-10万円を稼ぎ、その副業で得た資金を運用に回せば加速的に資産運用をすることができます。
まとめ
「普通のサラリーマンはFIRE(資産1億円)を達成することができるのか?」という疑問に対して、サラリーマンの給料だけではほぼ不可能です。
但し、株(仮想通貨・FX等)・不動産・ビジネス(起業)の3つのどれか、或いは、複合的に実行すれば、FIRE(資産1億円)に達成することは不可能ではありません。
実際に、サラリーマンだった私自身、株式投資でFIRE(1億円)を達成しました。
誰でも本気になれば、FIRE状態を作り出すことができるのです。